The pipe rest

無駄使いの記録

クトゥルフTRPGリプレイ「水の底より」2

KP「では2人は村の宿に戻ってきた」
箱崎「村の人が集まってる寄り合い所的なところ無いの?」
KP「じゃあそこに行くとおじいちゃんおばあちゃんが集まっている」
谷内「公民館的な」
KP「そうだね。楽しそうに話をしてる」
箱崎「そこに愛想よく入っていこう」
KP「では訝しみながらも歓迎してくれるね」
谷内「『観光できました。いやー自然ってのは良いものですねー』みたいな感じで入っていく」
KP「お爺ちゃんがそれを聞いて嬉しそうに『ああ、そうですかい。こんな何も無い村にようお越しすった』」
箱崎「『でもさっき森に入ったら何か工事をやってましたね』ってな感じで」
KP「『ああ、あれはダムを作るってんですわ』」
箱崎「『へぇ。でもダムを作るとなるとこの村は無くなってしまうんですか?』」
KP「『そうだねーどうにも惜しい話だねー』」
谷内「じゃあそれに対して『そりゃそうだ。こういう所が無くなっちまうから日本はダメになったんだ』みたいな感じで適当に合わせておく」
KP「そうすると別の人が『そうは言っても浜さんが俺たちのことを良く考えた結果ダムが良いって言って下さってるじゃねーか』と反論してくる」
箱崎「なるほど。寄り合い所でもでも意見は分かれてるのか」
谷内「何聞こうか」
箱崎「そうだね。この村の歴史みたいなの」
谷内「でもどうせ大量殺人事件くらいしか無いんだろうな」
箱崎「そりゃ困るねー。この村に伝わる神様見たいのがいそうな気がするけど」
谷内「そうだね。それはいそう」
箱崎「じゃあ歴史に詳しそうな人に『この村に伝わる昔話みたいなものは無いんですか?僕は郷土史が大の好物でねぇ』って聞こうかな」
KP「『昔話っていってもねぇー…ちっちゃな社がある位で大した話は無いよー』」
箱崎「『社ですか。一体何を祀ってるんですか?』」
KP「『いやー普通のお地蔵さんとか何処にでもあるものだよ。神社すら無いんだよ』」
箱崎「え、神社も無いのか」
KP「『昔はこの辺りにも村が沢山あってそこに大きな神社があったんだけどよぉ。この村には本当に何にも無いんだ』と答える」
谷内「そこに『お祭りとかも無いんか?』と聞く」
KP「『お祭りを盛り上げてくれる若い者もいないからよお。ジジイとババアばかりで何にも出来やしない』」
箱崎「えーなんかこういう村には怪しい宗教とかありそうなもんだけど」
谷内「無いんかー」
KP「『人口も100人くらいしかいなくて若い者はみんな都会に出て行っちまったからよぉ』」
谷内「『そんなに人がいないと医者なんかもいないのかい?』」
KP「もう長くいないねぇと答えるね」
谷内「『それじゃあ大変でしょう』と同情する」
KP「『でももうこの村に骨を埋めるつもりだからねぇ。ダムと一緒に沈んじまっても良いんだ』」
谷内「乾いた笑いが響くんでしょうな」
箱崎「ハハハハー(棒)。有権者について聞こうか。浜さんについて」
KP「浜さんについて聞くと『あの人は良い人だよ』と言ってくれる」
箱崎「怪しいな…クトゥルフで良い人ってのは大抵怪しいんだ」
谷内「本当に良い人かもしれんやん」
箱崎「怪しい人だよ」
KP「どっちについて聞く?」
谷内「和樹さん?」
箱崎「当代の方だね」
KP「『和樹さんねー。あんたら知ってるかい50年前のこと』と話し始めるね」
谷内「向こうから話してくれるのか。願ったり叶ったりだな」
箱崎「じゃあ知ってると答える」
「『あ の事件で壽一さんは居なくなっちまってよー。あんなことする人だとは思わなかったけどねー。あれのせいで和樹さんは大層苦労したんだよ。世間からも疎まれ てねー。和樹さにとってこの村は忌まわしい記憶でしか無いんだよ。今回の開発も憎しみから推進してるってとこがあるんじゃないかねー』と」
谷内「反対派の意見だね」
箱崎「壽一さんだっけ?先代について」
KP 「『壽一さんは本当に良い方だった。戦後若者が駆り出されて荒廃したこの村にみんな見切りを付けていた村の人の事を考えてダムを誘致してくれた。ダムを作 ることで新しくやりなおせると熱心に誘致してくれたんだよ。今でもあの事件は信じられないよ。突然ダム開発に反対するようになるなんて』」
谷内「突然?」
KP「そう、突然反対するようになった」
箱崎「奇妙だな」
KP「『村の人もみんなあの人が殺人犯だとは思わなかったけど世間は悪名高き凶悪犯だと煽り立てたからよー』」
箱崎「反対し始めた切っ掛けみたいのは分かる?」
KP「『いやーそれは分からねぇ。突然ダムはいけないって反対し始めてよ。ああ、でも当時浜家の別宅には奇妙な外国人が滞在しててよ。みんなあいつが犯人だって言ってるよ。ワシもそう思う』」
箱崎「お、こりゃ怪しいな」
谷内「その別宅は浜さんが火をつけた別宅?」
KP「『そうだねー。なんでそんなことしたのか』」
谷内「『それはまだ残ってるの?』」
KP「『ああ、まだ残ってるよ。焼け野原としてだけどね』」
箱崎「その浜さんの別宅ってのは屋敷からは離れてるの?」
KP「そうだねー」
箱崎「あとなんか聞きたいことある?」
谷内「うーん、沼かなぁ。『あの沼だけこの村の雰囲気には似つかわしくない感じだったなー』って」
KP「『あーあの村は50年位前からあるんだよ。ちょうど事件のちょっと前くらいかなー』」
谷内「事件の前に突然湧いて出たのか…」
箱崎「あやしー」
谷内「地質学でもあれば分かるんかな?」
箱崎「持ってるよ…あ、やっぱり違った」
谷内「あとは病気かなー」
箱崎「村の人も病気にかかってるの?」
KP「村の人にもかかってる人はいるね」
箱崎「それって昔から続いてるの?」
KP「いや、最近になって急にだね」
箱崎「工事が始まってから?」
KP「そうだね」
箱崎「そりゃ変な話だ。もしかして病気にかかってるのはダム反対派だけだったりする?」
KP「いや、そんなことはないね。賛成派は立ち退いてあんまり残ってないし」
谷内「なるほどねー」
KP「残ってるのはダムには賛成だけど村と一緒に死にたい、みたいな人だね」
谷内「因みに左腕以外の場所にかかってる人もいるの?」
KP「そうだね。マダラになったりと色々みたいだね」
谷内「マダラになってる人もいるのか。かかってどれくらい?」
KP「丁度1ヶ月位かなー」
箱崎「死んだ人はいない?」
KP「そうだね。数がジワジワ増えてはいるけど」
箱崎「こんなところか?」
谷内「そうだねー。やっぱりAPPが低いと当たりが悪いな。村の人は良い人だったけど」
箱崎「じゃー浜さんのとこに行こうか?」
谷内「どっちでも良いよ。別宅でも本宅でも」
KP「と言いたいところですが、そろそろ夕方であたりは暗くなり始めています」
箱崎「じゃあ『谷内くん、そろそろ暗くなってきたし夕飯としようか』」
谷内「夕飯でるんかなー。『屋敷に行ってご馳走になった方が良いんじゃないですか?』」
箱崎「『バカ言え。こんな時間に行ったら夕飯を食いに行く様なもんじゃないか』」
谷内「『良いじゃないですか実際食べに行くんだしー』と言いながら宿に戻るわ」