The pipe rest

無駄使いの記録

クトゥルフTRPGリプレイ「水の底より」1

KP 「じゃあ、早速やっていこう。日本の中国地方。山奥に白砂村という村がある。資源が乏しく、村人の大半が老人の寂しい村である。この村にダム工事の話が持 ち上がったのはつい先月のこと。で、君達はそのダム工事を請け負っている会社の重役とその付き人としてその村を訪れることとなる。という訳で村に着いたと ころから始めていこう」

 箱崎「えーっと、事前に白砂村について知っていることは?」

KP「では事前に調べたということで。三方を山に囲まれていてその中央を河が流れている。特産品は無く、人口は年々減少していて人口の殆どは老人である。若い人は近くの大都市に移住してしまっている」
箱崎「典型的な寒村って感じかー」
KP「ただこの村が一度だけ全国的に有名になったことがある。『白砂村大量殺人事件』だ。実はダム開発の話は戦後間も無く、つまり50年以上前に既に持ち上がったことがあったがその殺人事件のせいで中断してしまっていた。それがつい先月ようやく復活したという事で」
谷内「その殺人事件についてそれ以上情報は得られる?」
KP 「50年程前に当時全くの無名であった白砂村が全国的に有名になった事件で、ダム開発の進む白砂村にいた工事関係者5人とダム賛成派の3人が行方不明に なった。警察が調査を進めたところ村はずれの沼から当時浜壽一を除いた7人の腐乱死体が発見された。腐敗が酷く死因を特定することは出来なかったが争った 形跡があった。浜壽一は村の有権者でダム賛成派だったが、事件の数日前に急に反対派になり、自身の別宅に火を放つなど異常な行動に出ていたという目撃証言 がある。当時別宅には来賓の外国人がいたという情報があるが生死は不明。工事関係者とも衝突していたらしく意味不明な言葉を撒き散らしていた。以上のこと から警察は浜壽一を重要参考人として全国指名手配したが逮捕はおろか目撃されたという情報すらない」
箱崎「50年も前だろ?浜さん生きてたとして何歳なんだ?」
KP「当時すでに結構な歳だろうから確実に90…100は超えてるね」
箱崎「50年前だと既に時効かなー」
谷内「浜さん以外は賛成派だったの?」
KP「そうだね」
谷内「なるほど」
KP「これ以上特に無いかな。じゃあ、村にやってきて宿を取るところからかな」
箱崎「宿はあるのか…じゃあ高級車…いや、高級車はマズイか。村の反感を買わないようにボロ車でやってくるな」
谷内「じゃあ俺が運転してるかな。賢ぼっちゃん、着きましたよ!みたいな感じで」
箱崎「ふーん、ここか。随分と寂れたところだな。取り敢えず宿に荷物を置きに行こうか」
KP「では君達は宿に向かう。宿はボロボロで立っているのが不思議なくらいだ。情緒があって良いかもね」
谷内「営業してるんですかねぇーと言いながら中に入る」
KP「中には誰もいないが受付に『御用が御座いましたら裏手までお呼びください』と書いてある」
箱崎「えぇ…」
谷内「こりゃ駄目ですわ。ちょっと呼んできますんでーって裏手に呼びに行く」
箱崎「じゃあ受付で煙草でも吸いながら待ってる」
KP「では裏手の畑から宿の人がやってくる。『あんたら泊まりに来なすったんかい?こんな辺鄙なところまでようきなすったなぁ。生憎この村に宿はこれしか無いんですわ。こんな所ですがゆっくりしていってくだされ』と格安で泊めてくれる」
箱崎「じゃあ1番良い部屋に泊まろう」
谷内「普通の態度?排他的な感じでは無い?」
箱崎「余所者めーみたいな?」
KP「いや、普通に1番良い部屋に泊めてくれるね。中は割と綺麗」
谷内「じゃあ割と歓迎はされてるのかな」
箱崎「分からないぞ。我々がダム関係者って知らないからかも」
谷内「なるほどー。じゃあ隠しておいた方が良いね」
箱崎「村に見て回るような所は無いの?」
KP「じゃあそれを宿の人に聞くと無いです、と即答してくる。『そんなものがあったらこの村もこんなに成らずにすんだのかも知れませんねー』と苦笑いしている」
箱崎「50年前にダムの開発計画が進んでたって言ってたけど場所は同じなの?」
KP「そうだね。村全体がダムの底に沈む感じ」
箱崎「なるほど。じゃあ早速現場に行ってみよう。行くぞ谷内!」
KP「ダムの工事現場の近くまで来るとプレハブが何軒か建っているのが見える。どうやら工事関係者がそこにいるようだ」
箱崎「じゃあ早速そこに入ってみよう」
KP「ではそのうちの一つに入ると、皆黙々と工事の準備をしていて、他のプレハブからは工事を急げという怒鳴り声が聞こえる」
箱崎「では谷内君、工事の責任者を読んできてくれ給え」
谷内「へいって言いながら1番歳の若そうな人を捕まえて偉い人を教えてもらう」
KP「その人は忙しいからどいてくれって言って相手にしてくれない」
谷内「えーじゃあ大声で騒ぐわ。責任者を出せーって」
KP「兄ちゃんは更にイラついて『うるせーぞゴラ!ぶっ飛ばすぞ!』って怒るね」
谷内「こりゃ参ったなー」
箱崎「ではそこにすかさず入っていって『何やってるんだ谷内』って声をかける」
KP「では身なりの良さそうな箱崎を見た兄ちゃんはちょっと考えて『あんたら何者だ?』って聞いてくるね」
箱崎「えーっと何とか建設の者なんだけど工事の責任者と話をしに来たんだよって言う」
KP「では兄ちゃんは『へぇ、こりゃ失礼しました。責任者は一番デカイプレハブにいますんで』って教えてくれるね」
谷内「全く、態度に気をつけろよ!」
箱崎「まあまあそう言うな。若者は元気なのが一番さ、って兄ちゃんの肩を叩く」
KP「兄ちゃんはそそくさとそこから立ち去るよ」
箱崎「じゃあ早速責任者の所に行こうか」
KP「では君達は一回り大きなプレハブに入った。そこには工事責任者と思しき人ともう1人男性がいる。2人は工事の打ち合わせをしているようだ」
箱崎「えーっと2人もいるかな?」
谷内「二手に分かれる?」
箱崎「じゃあ現場の人が何でこんなに急いでるのかを聞いてきてくれる?『谷内君、現場の人に話を聞いてきてくれたまえ』って感じで」
谷内「じゃあ俺は作業してる方に行くわ」
箱崎「様子を見る感じね」
KP「じゃあ、プレハブの方から先から処理していこう。箱崎はどうする?」
箱崎「男性2人はまだ話してる?」
KP「まだ話してるね。話の内容が聞こえてきたが、立ち退きに関してや日程に関してだ」
箱崎「工事についての打ち合わせか。じゃあひと段落ついたところを見計らって声をかける」
KP「えは2人は箱崎の身なりを見て工事責任者らしき方が『もしかしてお偉いさんですか?』といった具合に手揉みしながらやってくるね」
箱崎「なるほど。じゃあ『君が現場責任者だね?私は箱崎だ』」
KP「『はい、箱崎様ですね。私は有田と申します。この現場の責任者を任されております』」
箱崎「よろしく、と挨拶をして握手をする。『随分と慌ただしいようだがまだ住民の立ち退きも済んでないんだろう?』」
KP「『ええ、すいません。まだ頑固な奴がおりましてー…すぐダムに致しますので』」
箱崎「『なに、そんなに急ぐことはないさ。あまり住人感情を悪化させると後で訴訟なんかに繋がりかねんしね。で、何処まで作業は進んでいるのかな?』」
KP「まだ準備を始めたばっかりで進んでいないね」
箱崎「どうしよっかな。何聞こうか?」
谷内「中々立退かないのは誰か」
箱崎「なるほど」
KP「ではもう1人の男性が『初めまして、建設会社のお偉いさんだそうですね』と話しかけてくる。『私は浜和樹と申します』」
箱崎「浜?じゃあ何者かを尋ねる」
KP「この村の有権者で村長をしてる感じ」
箱崎「なるほど」
KP「『この度はダムの建設を進めて頂けるようで。反対者の方は私からも説得を試みておりますので…』」
箱崎「浜さんに『ダムの反対派はどれ位の割合なんですか』と尋ねる」
KP「大体半分位は反対してるって答えるね。寂れた村とは言え自身が生まれ育った村がダムの底に沈むのは忍びないと考えているようです」
箱崎「『村の半数が反対しているようじゃ作業を強行するのは難しそうですなぁ』」
KP「『ただ、私としましてはこの村には将来性がありませんしいっその事ダムに沈めてしまって新しくやり直した方が良いのではないかと考えているのです』と答えるね」
箱崎「『懸命なお考えです。我々としましてもこのダムから受け利益は大きいわけですから十分に補償金は出す予定です』」
KP「他に何かある?」
箱崎「えー浜さんでしょ?」
谷内「浜壽一の息子じゃねーの?」
箱崎「だよねぇ。じゃあその事について聞いてみよう。『そういえばこの村に来るまえに調べたんですけれど、50年まえの殺人事件で行方不明になった有権者の方も浜さんでしたけれども…もしかしてご親族ですか?』」
KP「ではその事を聞くと浜さんはああ、その事ですか、と嫌そうに『浜壽一は確かに私の父です。まあ、碌な事をしない父親でしたけれども』と恨めしそうに言ってくれる。これ以上は話したく無さそうに口を閉ざした」
箱崎「なるほど。息子か。『これは大変失礼な事を聞いてしまい申し訳ありません』と謝っておこう。じゃー取り敢えず一区切りって事で谷内さんの方を処理した方が良いかな?」
KP「ふむ、じゃあプレハブから出た谷内はどうする?」
谷内「さっき話した若い人を見つけて『いや、さっきは失礼した』って話しかける」
KP「『いやー此方こそすいません』」
谷内「『箱崎のぼっちゃんが現場の様子を知りたいって言うから聞かせてくれないか?』って聞くかな。素人目にはどれくらい進んでそうなの?」
KP「全然進んでないねー」
谷内「じゃあそれを見て『あんまり進んでいないようだけれど』と向こうの反応を促してみるよ」
KP「『あー、それがちょっとトラブルばっかりでどうにもねー』と答える」
谷内「それはどんなトラブル?」
KP「『現場の人が変な病気にかかっちまって体調を悪くしてるんだけど監督は早く作業を進めろってよー』と監督の愚痴を言うね」
谷内「なるほどね。それに同情するように『お前も大変なんだなー俺も若い頃は苦労したよー』って言っておこう。それと奇病について聞きたい。どんな症状が出てるの?」
KP「『あーそれならあっちにかかった奴がいるからちょっと連れてくるよ』と連れてきてくれるね」
谷内「病人なのに悪いなー」
KP「その人は怠そうだけど割と元気だね」
谷内「丁寧に挨拶して観察してみる」
KP「えーっと肩から先が全部灰色になってるね」
谷内「それを見て『はーこんなのは一度も見た事がない』」
箱崎「灰色になってるのは皮膚が?」
KP「そうだね」
箱崎「動くの?」
KP「一応動くね」
箱崎「なるほど。麻痺してる訳じゃ無いんだね」
KP「そうだね。鬱血した感じで痺れて動かしにく感じ。応急手当か医学で成功すれば詳しくわかるよ」
箱崎「持ってないなー」
谷内「初期値だけど一応振ってみよう。コロコロ…失敗」
KP「箱崎は?」
箱崎「一応ここにはいない設定になってるし」
KP「それもそうか。じゃあ谷内は腕全体が灰色になってるなーって事以外は分からなかったね」
谷内「じゃあー『それは早く医者に見てもらった方がいい。この村に医者はいないのか?』と尋ねる」
KP「『いやーそれがわざわざ遠くから来てもらったんだけどもただの栄養失調だって言うんだよ』」
谷内「えーそんな筈無いだろー」
KP「『ちゃんと飯も食ってるし特に変な事はしてないんだけどよー原因不明なんだよ』と首を傾げています。ただ今のところ誰も死んではいないのでその内治るだろうと思っているようだ」
谷内「じゃあそれを聞いて『これじゃあ作業が進まないのも仕方がない。箱崎さんにも俺がよく言っておくよ』と言っておく。医者は何処にいるの?」
箱崎「出張だって言ってたし帰っちゃったんじゃない?」
KP「そうだね」
谷内「えー帰っちゃったんかー」
箱崎「そろそろ箱崎が工事責任者達と一緒に出てくるかな」
KP「それじゃそこで2人は合流するって事で」
谷内「参ったねー」
箱崎「『おう谷内、何か分かったかな?』と話しかける」
谷内「『こりゃ中々厳しいですよ。あんな病気が流行っているようで作業が進まないのも仕方ありません』と奇病を患っている人を指差す」
箱崎「それを聞いて『ふうん、これはこの地方の風土病か何かなんですか?』と浜と有田に尋ねる」
KP「工事責任者は『いや、とんでもねぇ。ありゃ栄養失調ですって。あいつの不摂生が原因ですよ』と答える」
箱崎「医学には詳しくないからそんなもんかと納得するね」
谷内「ちょっと工事現場の人と仲良くなりたいから博物学振っていい?なんか体に良い薬草とか探したい」
箱崎「漢方的な?」
KP「良いよー」
谷内「コロコロ…成功。じゃあ谷内はその辺の山草を見つけてきて好感度アップを狙う」
KP「では有田はそれを聞くと早速若い者を集めてその山草を探させるね」
谷内「ファーストコンタクトは怒られたからねぇ」
箱崎「じゃあ浜と有田に『そろそろ作業のお邪魔でしょうからお暇させて頂きますよ』と言うかな。続けて浜に『後で改めてご挨拶に伺いたいと思うのですがどちらにお住まいですか?』と尋ねる」
KP「じゃあ『私の住んでいる屋敷においで下さい。もう半ば打ち捨てられていてボロボロですが』と屋敷の位置を教えてくれるね」
箱崎「おっけー。ここで分かった事としては工事は進んでいない。奇病が流行っているってとこかな」
谷内「そんなところだね」
箱崎「じゃあ2人に挨拶した後現場をグルッと見て回って帰る。さっきと同じ感じ?」
KP「ふむ、えーっと2人が辺りを見て回ると、ぬかるんだ道の先に沼があるのが分かる」
箱崎「沼ね」
谷内「あれや。7人の腐乱死体が発見されたあの沼や」
KP「そうだね。工事現場に近い場所にある」
箱崎「なんか危なさそうだしザッと見て回る感じで。どの位の広さ?」
KP「うーんとね。かなり広めで25メートルプールくらい」
箱崎「デカイなぁ。底なし沼みたいな感じ?」
KP「そうだね。いや、底なしではないかな。真ん中でも腰くらい」
箱崎「じゃあ結構浅めか」
KP「その沼はぬかるんでいて湿った空気は良い印象は受けない。 昼間でも薄暗くとても不気味な場所だという印象を受けた」
箱崎「沼はキーポイントっぽいね」
谷内「でもまだどう調べたら良いか分からないし」
箱崎「取り敢えず村に帰ろうか。村人に情報を聞く感じで」
谷内「どう聞こうかねー」